2024年10月17日

再建築不可物件とは?

再建築不可物件とは?

今、経っている家を取り壊し、更地にした場合、新しく建物を建築できない物件のことを言います。

再建築不可物件はあまり良い印象はないかもしれませんが、

再建築不可物件を購入するメリットはあります。

 

・安価に購入できます

需要そのものが限られるため、通常の物件価格より相当お安く購入することができます。

古い家をリフォームして住みたいという方は、安く物件を購入し、

その分リフォームにお金をかけることが出来ます。

 

・都市計画税、固定資産税が安くなる

再建築不可物件は、課税評価額が低いため、都市計画税や固定資産税が安くなります。

 

もちろんデメリットもあり、デメリットの方が想像しやすいかと思います。

なんといっても、建て替え、増改築が出来ないことです。

老朽化している建物の場合は、修繕費だけでたくさんお金がかかることもあります。

また、多くの場合、住宅ローンが組めないので、こちらもデメリットの一つです。

 

・再建築不可物件はなぜあるのか?

建築基準法ができたのは昭和25年(1950年)、また都市計画法は昭和43年(1968年)です。

なので、昭和25年前に建てられた家や、都市計画域に指定される前に建てられた家が、今再建築不可物件となっています。

東京23区内に再建築不可物件の疑いがある家は、全体のおよそ5%あります。

5%と聞くと少ないように感じますが、23区内だけで、25万戸ほどあることになります。

 

・昔の家の特徴

再建築不可物件は昭和25年前に建てられた家に多く存在するので、

昔に建てられ、古いことが特徴です。

現在の新築の家と、昔に建てられた家の大きな違いは、使用している木材が違います。

まず現在、新築で建つ家に使われている木材の多くは、「KD材」というものです。

人工的に短期間で乾燥させた木材のことを指します。(約2週間から1か月の短期間で乾燥)

乾燥させられた時点で、木材の強度の成長は止まります。

強度の成長が止まったあとは、低下していくため、築30~40年もすると、家全体の強度が下がります。

 

昔の家に多く使われている木材は、「AD材」というものです。

およそ1年以上の長期間に渡り、無理なく自然乾燥させた木材のことを指します。

古民家に使われているような木材です。

木は伐採されてから、100年~150年かけて木材の強度が増し、

そこから何百年という年月をかけて、強度が下がっていきます。

 

再建築不可物件はデメリットの方が想像しやすく、良いことはないように思えますが、

使われている木材を出来る限り残し、リフォーム行えば、長きに渡り住み続けることができます。

何千万とお金をかけてKD材を用いて新築するよりも、

例えば空き家として放置されているような家の材を用いて、家づくりをした方が、より長く住むことができる。

我々はそう考えています。

そして、今現在、「古民家」の雰囲気が、おしゃれと思う方もたくさんいらっしゃると思います。

 

先に述べたように、再建築不可物件は、安く購入できることが多いので、

物件を安く購入し、リフォーム費用にお金をかけることができます。

それこそ、無垢にこだわった家、希望の間取り、仕上がり、設備を入れることができ、

自分だけのこだわった家づくりをすることができます。

 

再建築不可物件を検討している方や、お困りの方がいらっしゃいましたら、

弊社にご連絡いただければと思います。気軽に電話でも構いません。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。