自然素材の家は、安心して住める家として注目されています。シックハウス症候群などが社会的な問題になり、家の安全性が重視されるようになりました。しかし、自然素材の家は、安全性は高いけれど、メンテナンスが面倒なのではと気になっている人もいるでしょう。ここでは、自然素材の家の定義とともに、使用される建材の種類やメンテナンス方法をご紹介します。

自然素材の家とは？

自然素材の家とは、建材に天然の素材を使用し、できる限り人工的な成分の回避を重視しています。伝統的な建築スタイルやサステナビリティの観点からも注目されています。

自然素材の家の特徴

自然素材の家は、耐久性高いのが特徴です。化学物質を使った家は、合成接着剤を使用しており、10年も経つと接着部分が剥がれてしまいます。部分的な補修は難しく、たとえばクロス全体の張替えが必要になることもあります。自然素材の家は100年以上の接着寿命がある米のりを使用するため、剥がれが起きにくく、ひび割れなどの部分的な補修も可能です。自然素材の家は寿命が長く、親子代々で受け継いでいけます。

自然素材の家と無添加住宅の違い

自然素材の家とは、できるだけ自然素材を使った家のことです。無添加住宅とは、化学物質を一切使用せず建てた家のことです。無添加住宅も、カテゴリーとしては自然素材の家に分類されます。

自然素材の家で使用される建材の種類

自然素材の家では、どのような建材が使用されるのでしょう。使用される建材の種類としては、次の4つがあげられます。

無垢材

無垢材は木の自然な質感や風合いがそのまま残っており、木目や節、色合いなどが美しく個々の木によって独自の外観を持ちます。一本の木から作られているため、材料の中心部分から外側まで同じ質感が保たれ、堅牢で耐久性が高いのも特徴です。リラックスできる香りもあり、時間とともに色味も変化していきます。

漆喰

漆喰は、主に石灰や珪酸などの天然の素材から作られていて透湿性が高く、内部の湿気を外に逃がし、建物内部の湿度をコントロールできます。非常に耐火性が高く、火災の際に炎を防ぐ効果もあります。適切に施工された漆喰は耐久性があり、時間を経ても変色しにくく、修理や補修も比較的容易です。

珪藻土

珪藻土は多孔質構造を持ち、微細な孔に水分を吸収できます。湿気が多いときには吸収した水分を放出することもでき、カビの発生を抑える効果があります。また、水分だけでなく熱を蓄えることもでき、冷暖房効果を向上させて室温調節の役割も果たすのです。

天然石

天然石は、頑丈で耐久性のあるのが特徴です。適切にメンテナンスすれば、長期間にわたって変色や劣化をせず、その美しさを保ち続けられます。火災や自然災害にも比較的耐性があるため、耐火性や耐震性に優れています。また、天然石は多様な種類と形状があり、大小やカラーバリエーションも豊富です。建物の外観や内装デザインにおいて、個性的で美しい演出が可能となります。

自然素材の家のメンテナンス方法

自然素材の家のメンテナンス方法は面倒と思われがちですが、少しぐらいの傷や汚れは簡単にメンテナンスできます。フローリングや壁の補修・お手入れ方法は以下のようになります。

フローリングのへこみやキズ

フローリングのへこみやキズは、スチームアイロンで補修できます。補修したい箇所に湿らせた布を当て、その上からスチームアイロンをあてます。スチームで木が膨張することで、へこみやキズが改善されるのです。また、軽い汚れやキズは、やすりで擦って補修できます。

壁の汚れ

漆喰壁についた汚れは、消しゴムを使って補修できます。消しゴムで落ちない汚れは、部分的に漆喰を塗ることで補修可能です。壁全体を塗り直す必要がないため、簡単に補修できます。

普段のお手入れ方法

自然素材の家のお手入れ方法は、既存の家と大きく違いはありません。フローリングは、掃除機で掃除して乾拭きをすると良いでしょう。つやを出したい場合は、茶殻や糠を袋に入れて磨くと、光沢が出ます。壁のお手入れは、定期的に消しゴムやメラミンスポンジなどで汚れを落とすだけでOKです。強くごしごしと落とすのではなく、優しく行うのがコツになります。

まとめ

自然素材の家は安心して住めるだけでなく、毎日のお手入れやメンテナンスも難しくありません。新しく家を建てたり、リフォームしたりする時に自然素材の家を選択肢に入れるのは悪くないでしょう。100年以上住み続けられる、強固な家を作れるでしょう。

「有限会社 スケールメイクス」は、自然素材の家よりも徹底して化学物質の排除に尽力した、無添加住宅の施工を行っております。化学物質によるアレルギーでお悩みの方でも、安心し住み続けられる住宅と、冬暖かく夏は住みやすい快適な住環境や、自然と調和した居心地の良い空間を提供いたします。既存の住宅を無添加住宅にフルリフォームしたい、部分リフォームをしたいという方は、いつでもお気軽にご相談ください。