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2023年08月13日

炭化コルクを外壁に使って平気なの?メリットや効果を上げるものについてご紹介

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技術の向上により便利で住みやすい家造りが可能になりましたが、化学物質が発生する建材を使うので室内の空気が汚れ、体調を崩す人が増えています。建材に自然素材を使うことで化学物質を発生させず、人やペットに優しいだけでなく快適な住まいが実現できます。

これを可能にしているもののひとつに「炭化コルク」というものがあり、これを外壁に用いることもありますが燃えてしまうのではと心配に思う方もいらっしゃるでしょう。こちらの記事では、外壁に使われる炭化コルクについて紹介しています。将来お家を建てる際の参考にもなるので、ぜひ最後までお付き合いください。

炭化コルクを外壁に使うと危険では?

炭化コルクは、名前の通り「コルク材」を素材にしており、高温で蒸し焼きにすることで作られます。断熱性や調湿性が高く、吸音・防虫の効果も持ち、屋根や天井・壁といった外壁の断熱材としてとても優秀なものです。無添加住宅では、この炭化コルクを外壁として使用することが多いのです。

一方で、炭化コルクを外壁に使うことを心配に思う方もいらっしゃるでしょう。そこで重要になるのが、炭化コルクに塗る「漆喰」です。漆喰は、火に強い自然素材で、炭化コルクと併せて使うことで双方の良い所が合わさった外壁になり、その点も問題ありません。

外壁に炭化コルクと漆喰を使うことでどんなメリットがある?

炭化コルクに漆喰を使うことで、双方の良い所が合わさるといっても、どんなメリットがあるのかはわからないものです。次に、メリットとして以下の点について、ひとつずつ解説していきます。

耐火・防火に高い効果が得られる

意外かもしれませんが、コルクの内部には空気だけでなく窒素も含まれているので燃えにくいのです。そこに、火に強い漆喰を組み合わせることで相乗効果が得られ、1,000度を超える火で1時間程度あぶっても、裏側を触れるぐらい火に強くなります。外壁に使用した場合、30分の防火構造と45分の準耐火構造といった、国土交通省の大臣認定を取得しているほどの高い耐火性・防火性があるので安心です。

どちらも自然素材な点

どちらも自然素材のものなので相性がよく、人やペットの健康に良い住宅づくりにはぴったりです。建材には、さまざまな材質のものがあるので、空気中に化学物質が漂うことになり、結果として体調を崩すことにつながります。炭化コルクも漆喰も化学物質を出すことがないので、アレルギー体質の方でも安心して住むことが可能です。

構造はシンプルなのに結露対策がとれる

壁内は湿気がたまりやすく、放っておくと結露によって建物の耐久度が下がってしまいます。それを解決するために壁内に隙間を作ることで、通気層を設ける仕組みについて、通気構法といい、義務化されているのです。これをおこなうと結露対策にはなりますが、外壁の強度が落ち、衝撃によって留め具が外れる恐れもあります。炭化コルクと漆喰には、結露を抑制する効果があり、素材自体に通気性があるため、通気構法のような複雑な構造を使わずに結露対策がとれるのもメリットと言えるでしょう。

空気の浄化作用がある

通常の断熱材や塗料にはない、空気の浄化作用が得られるのもメリットです。炭化コルクは、炭と同じくトイレの臭いやホルムアルデヒドのような刺激臭を吸い取り、漆喰にも同様の消臭効果があります。また、ペットの臭いも吸い取ってくれるので、消臭剤を使うことなく、クリーンな室内を保てます。

省エネに欠かせない

炭化コルクに漆喰を使うことで、一年中快適に過ごせるのも大きなメリットでしょう。高い断熱力を持った炭化コルクに日差しの透過を防ぐ漆喰の使用により、夏は涼しく、室内の熱を外へ逃がしにくくするので冬は暖かく暮らせます。冷暖房を効率よく使えるので省エネに欠かせず、環境への配慮にもつながっていくのです。

炭化コルクを外壁に使った場合のメンテナンスは?

炭化コルクを外壁に使った場合、基本的に何もしなくて大丈夫です。現在の住宅に使われているサイディングボードは、耐用年数があり、7年前後で再塗装し15年を過ぎたらサイディングボードの交換が必要です。そのため、交換の度に、多額の費用がかかってしまいます。しかし、炭化コルクに漆喰を塗った外壁の場合、長い年月をかけて漆喰は耐久性を増していく性質があるため、メンテナンスは必要なく汚れが気になる時に上から塗るだけと経済的なのです。塗り重ねるだけで100年以上も経っている住宅がヨーロッパに現存しているほど、高耐久な外壁といえます。

まとめ

炭化コルクを外壁に使うことで、高い断熱性や調湿性、防音や防虫といった効果が得られます。しかし、コルクを外壁に使っても大丈夫なのかと心配になる方も多いのではないでしょうか。コルク自体は燃えにくい素材ですが、そこに漆喰を使うことで、1,000度の火にも長時間耐えられる耐火性・防火性が得られるので問題ありません。また、お互いの良い点が合わさるので、結露対策や空気の浄化作用などのさまざまなメリットも得られ、メンテナンスの必要がないのもポイントです。

「有限会社 スケールメイクス」 では、炭化コルクと漆喰を使った、無添加住宅リフォームをおこなっております。健康だけでなく快適で持続可能な住まいづくりに取り組ませていただくので、これからリフォームをお考えでしたらぜひご相談ください。