通常リフォーム
2024年05月08日

S荘 改修工事~昭和レトロ漂う和テイスト~

【工事内容とポイント】

S様は、以前にもお住まいの改修工事をさせていただいたお施主様です。

今回は、S様が幼少期を過ごした生家の利用方法の相談でした。

 

長年、1階にお母様がお住まいで、2階を賃貸で貸していました。

お母様が亡くなってから、引き続き1階も貸家となりました。

築年数は60年以上で、外観からもそれは感じることができました。

 

しかし中に入ると、木製の窓、階段、床、建具など思いのほか状態の良さを感じました。

悪いのはやはり設備でした。

お風呂や洗面所はなく、洗濯機置き場は屋外、トイレは和式でした。

内装の壁は左官仕上げで、柱や鴨居があり、経年でかなり黒くなっていました。

 

最終的に1戸丸ごと賃貸で貸し出すことで計画がスタートしました。

賃貸ですので可能な限り予算は抑えなければなりませんが、

設備は最低限整えなければなりません。

 

旧キッチンスペースにユニットバスを配置、余ったスペースを脱衣と洗面としました。

2階の階段部分にあった小さな流し台の所に洗濯機置き場を設置。

畳の居間は、床にしキッチンを置きます。

トイレは床のみ撤去し、配管を直し、壊した段差痕を腰壁にし、上の壁と天井は生かしました。

内装は壁だけ仕上げを剥し、ビニールクロスに張り替え、出来るだけトーンを抑え、

柱など補修して新しくなった部分は、周りの色と合わせた塗装を施し、

生かした部分との違和感を抑え、統一感を出しました。

 

完成した後、S様からは「また僕が住もうかな」と言い、喜んでいただきました。